Ready for 活動記録
皆さまのご支援のもと、7月5日に無事に教室の再建が完了し、除幕式を迎えることができました。
ご支援いただきました皆さまに、心より感謝申し上げます。
こちらのページでは、フェイスブックや、ホームページでは伝えきれなかった教室再建までの道のりや、今後の教室の活用方法につきましてご報告させていただきます。
皆さまのご支援のもと、再建されたこの教室を、今後の日比交流の拠点となるよう、最大限に活用してきたいと思います。
再建された、教室の壁一面に、子供たちのハンドプリントでできた、桜の木が描かれています。
根の部分には、今回ご支援いただきました皆さまのお名前が書かれてあります。ぜひぜひ、この桜の木に、皆さまの花を咲かせにご訪問ください!!
1、再建学校を決めるまで
私たちが、「レイテ島の学校を再建したい!」と考えていた時期に、タクロバン周辺の学校はほぼ100%被害を受け、支援を必要としていました。
その中で、再建する学校を選ぶことは、簡単ではありませんでした。
私たちは、まずタクロバン周辺の学校へ聞き取りを行い、まだ支援が決定していない学校を探しました。そのなかで、被災直後から継続的に支援を続けていた、「カボイナン小学校」が未だに教室再建の支援が決まっていないことが分かり、ここ「カボイナン小学校」の教室を再建することに決定しました!
2、業者との契約
フィリピンで、日本人が建築業者と契約を交わすことは、簡単なことではありません。
契約する業者を間違えれば、工期内に完成しないだけならまだしも、最終的に完成させるために、何度もお金を追加で払わないといけない場合もあります。
皆さまから託された、大切なお金を無駄にせず、雨期が始まる前に教室を完成させるために、地元の業者3社に見積もりを依頼し、一番信頼できる業者を選定し、契約を交わしました。
本来、完成まで最低でも45日は必要とされる工事を、無理を言って30日間で完成させるようお願いしました。
結果として、きっかり30日間で、もちろん追加のお金もかからず、教室を完成させてくれました! 日本では当たり前のことですが、フィリピンでは奇跡に近いことです。
最後に、業者から「こんなに大変な仕事は、初めてだった。次は、せめて45日間でお願いします」と泣きつかれてしまいました(笑)
3、着工
5月29日に契約を結び、その場で材料費等を支払い、6月2日から着工しました。
こちらも、日本では当たり前のことですが、フィリピンでは「材料を仕入れるの時間がかかる」「材料がない」「天気が悪いから」などなどで、着工までも時間がかかることがあります。
そうならないためにも、交渉の時点で、契約と同時に材料費の支払いを済ませ、即日に材料の調達をし、一日でも早く着工できるように段取りをしました。
7月5日という、デットラインに向け、職人さんたちの泊まり込みでの作業が始まりました。
4、順調に進む工事
着工後も、週に1.2度の視察と、業者との密な連携もあり、順調に工事が進みました。
今まで、空が見えていた教室に、立派な屋根が完成した時は、感動しました!!
5、完成!!!
約束の7月5日まで、数日を残し、無事教室が完成しました!!
日本では当たり前のことですが、ここフィリピンで、期日前に工事が完成することは、奇跡に近いこと。
職人さんたちの頑張りに、本当に感謝感謝でした。
6、除幕式に向けての準備
7月5日の除幕式では、たくさんの企画が予定されており、先発隊は1日から現地に入り、準備を始めました。
日本から、大工の仙さんが合流し、「縁台」の制作を行いました。
フィリピンにはない、工具や電動機材に、現地の職人さんも子供たちも興味津々でした。
7、花が咲く前の桜!!
今回、たくさんのご支援者様と、子供たちの手形で、きれいな桜の花を咲かせた桜の木の元の姿です。
ご支援者様の想いで、育ったこの巨木に、これからたくさんの花を咲かせていきたいと思います!!
待ちに待った除幕式には、日本やセブ島からたくさんのご支援者様が参加し、とても盛大なものになりました。
式では、600人分の親子丼を20人を超える日本人参加者で作り上げました!!!
味付けは、日本からの参加者様に、一本ずつハンドキャリーしていただいた、本格日本の麺つゆをベースにDAREDEMO風にアレンジ。
こだわりのDAREDEMO 親子丼は、大好評でした!!!!
カボイナン小学校での除幕式では、遊びを通じたカルチュラルエクスチェンジ(異文化交流)を行いました。
日本からの参加者様にご提供いただきました、輪投げやけん玉、折り紙や竹とんぼなどは、どれも子供たちに大人気でした。
小さな体で、抱えきれない悲しみを、表に出すこともできずに生活している子供たち。
そんな子供たちが、悲しい思い出を一瞬でも忘れ、思いっきり笑って、遊べる時間を提供でき、本当によかったです。
式典では、合唱隊の子供たちは、私たちのために「Let it go」を日本語で歌ってくれました!!!
ダンスチームは、フィリピン伝統舞踊の「バンブーダンス」と、「マイケルジャクソンメドレー」
キレのあるダンスに、会場は大盛り上がりでした!!!!
終始、笑顔と拍手の絶えない、素晴らしい式でした。
9、レインボーアンブレラ計画
今回、レイテ島カボイナン小学校除幕式に合わせて、同じタナウアン市にあるセントラル2小学校で600人の生徒に傘の寄贈を行いました。
フィリピンでは雨季には毎日のように雨が降ります。
しかし、子供たちは傘を持っていないため、雨がやむまで家に帰れませんでした。
これからは、雨の日も楽しく過ごせることでしょう。
10、仮設住宅での支援活動
今回の支援活動の中で、タクロバンの仮設住宅を訪問しました。
現在、レイテ島には公立の仮設住宅は3つしかありません。
仮設住宅では、4畳半程度の部屋で最大家族5人で生活をしています。
調理場も、トイレも共同で、決して充分な生活とは言えません。
今回の支援活動では、子供たち100人に対し、古着と、文具、お菓子の配布を行
いました。
また、恒例のポラロイド撮影会は、大盛況で、大人も子供も大興奮でした!!!